ピアノ調律・調整の解説

　ピアノには、購入したときの音色やタッチの特徴の他、年月と共にピアノの部品等が自然に変化していく音色の変化、弾き込むことによって演奏者のくせがついていく音色やタッチの変化があります。通常、ピアノを維持していく上では、定期的な調律が必要なことは皆様がご存知の通りです。
　しかし、調律っていったい何をやっているんだろう？音を合わせる以外にタッチの調整ってどんな基準でどんなふうにやっているんだろうか？調律以外に長く使っていく上で必要な調整や修理は？音色やタッチを変えることってできるの？と、疑問に思われていることも多々あると思います。
　ここでは、調律師向けではなく、一般の演奏者向けに、できるだけわかりやすく調律師が作業している内容について解説していきます。電気製品等と違って、木のからくりで構成されているピアノは、実際の中身を調律師と一緒にみていれば、調律師が何をどのように調整しているのかを理解していただけるのではないかと思い、少しずつ追加しながら調律だけではなく調整や修理の種類と内容についても解説いたします。
　ここで予備知識を身に付けた上で調律師と二人三脚でさらにご自分のピアノをよりお好みに合った状態でより長く維持していただければ幸いです。

１・一般家庭の定期調律（平均率）の内容。

a：調律（音合わせ）の手順。

b：調律以外に調律師がおこなっている作業・点検。

２・タッチの基準値と内部部品（アクション）の調整方法。

a：アップライトピアノのタッチ調整。

上記以外にもたくさんの修理･調整があります。今後も徐々に項目を増やして紹介していきます。

【今後予定している解説項目】

b：グランドピアノのタッチ調整。　

c：アップライトピアノのタッチを変更する。　

d：グランドピアノのタッチを変更する。　

３・音色変更の方法。

a：ハンマーフェルトの調整による音色変更。　

b：部品交換による音色の調整。　

c：周囲環境の変更による音色変更。　

４・ピアノの部品の修理。

a：弦の張り替え。　

b：部品作動不良（スティック）の修理。　

c：各種フェルト類の交換。　

d：ペダル関連の修理。　

e：塗装の修理。　

ｆ：響板割れ修理　

g：ゆるすぎる調律ピン（ピンルーズ）の修理。　

h：鍵盤の貼り替え。　

i：真ちゅう板（ちょうつがい）の交換。　

j：各部の木のそりを直す。　

k：各種スプリング・スプリングコードの交換。　

５・その他のメンテナンスの種類。

a：ハンマー削りなおし（ファイリング）。　

b：タッチ関連の再調整。　

c：各種部品交換。　